私の家には、ドラム式洗濯乾燥機がある。
そのため、洗濯という家事は非常に楽チンで、洗濯物を洗濯機に放り込めば、全て完了だ。
大雑把な私にとって「干す」というプロセスがない分、すごくありがたい。
そのためか、洗濯はダンナちゃんと私の「気づいた方がやる」という暗黙のルールが
結婚当初から知らぬ間に出来上がっていた。
そもそも、洗濯物を放り込んで、ボタンを押すだけなので、どっちがやってもやらなくても全く問題ない。
しかし、問題はその後だ。誰が洗濯物をたたむかということ。
これまで、たたむというプロセスは、誰がやるか非常にあいまいだった。
大雑把な割に若干几帳面でもある私は、部屋に山のように積まれた洗濯物の山を見るのがイヤで、
たまる前に早々にたたんでいただけど、そろそろ限界だ。
たたむのってけっこうめんどくさい。
ダンナちゃんもやってくれ。
しかし、何度彼に言ったところでも、動かず。
もう私は決めたぞ。
洗濯物はソファの上に置きっ放しで良いではないか!
だって、よく考えて見て。
洗濯物を洗って、乾いたらたたんで、タンスに入れる。
まぁこれが一番普通のパターン。
でもさ、その洗濯物、きっと絶対またすぐ着るよね?
だったら、もうそのままでよくないか??
洗濯して、乾いて、そのまま放置。そして、その中から着たいものを選ぶ。
むしろ後者の方が普通の流れに感じてきた。
ということで、ソファの上に洗濯物を置きっ放しにする毎日が始まった。
1回、2回と洗濯物が積まれて行くと、ソファに座るスペースがなくなってくる。
もはや、我が家のソファーはソファーではなく、
ソファーの形をした洗濯置き場と化してしまった。
なので、ダンナちゃんと私はソファの下に敷かれているじゅうたんに座るようになってきた。
はじめのうちは、「じゅうたんの座り心地も悪くないね~」とか言いながら過ごせていた。
しかし、やはりそんな単純で幸せな毎日は続かないのだ。
意外なことに、ダンナちゃんから根をあげた。
なぜか?
それは、山となって積まれた洗濯物から、対になった靴下を探し出すのが非常に困難であることに気づいてしまったからだ。
彼の毎日は、今日履く靴下を探すことからスタートする。
朝起きると、いつも一生懸命靴下を探している。本当に一生懸命に。
男性用の靴下は一見どれも似たように見えるけど、ロゴがあったり、若干色が違ったりするものだ。
なので、彼にとっては非常に探しにくそう。
貴重な朝の時間、5分以上を費やして必死に探している姿をかわいいと私は思っていたが、彼はしんどいとのこと。
これからは分担してたたんで行こうと約束を交わしたのは束の間、忙しくなってくるとソファの上に放置しがちになってしまう。
そこでかわいいダンナちゃんは考えたようだ。
洗濯乾燥終了後、自分の靴下だけソファの脇に置いておくという作戦だ。
毎回の洗濯の後、ここもまた一生懸命に洗濯物から自分の靴下だけを探す姿がかわいくてたまらない。
探した後は、ソファの脇にちょこんと靴下を集める行動が小動物に見えてきて、本当にかわいい。
ソファの上の山盛りの洗濯物事情はしばらくは変わらなそうだが、まあよしとしよう。
やっぱり、かわいいと思えることで全てが解決する。
かわいいは世界を救う。